小川大使の新年挨拶 (2017年)

   2017年、新年明けましておめでとうございます。
   昨年は日本とボスニア・ヘルツェゴビナの外交関係樹立20周年にあたり、多くの行事が行われました。3月のサラエボ交響楽団による20周年コンサートに始まった一連の文化行事は、建築写真展や伝統芸能のイベントの後、9月の鬼太鼓座の公演で頂点を迎えました。10月には初めて日本企業によるビジネス視察ミッションがサラエボ市を訪問しました。その直後には岸外務副大臣が当国を訪問され、我が国の草の根文化無償援助により改修されたモスタル市のサッカー場引き渡し式典に参加されました。また、11月にはサッカー日本代表チーム元監督のオシム氏に我が国の勲章が授与されました。年を越えて、この1月にはサラエボ市と広島市の間で交流・連携都市宣言が署名されました。色々な形で両国民のそれぞれの国への理解が深まったのではないかと考えており、またその手応えを感じております。
   2017年は、これらの実績をベースに二国間の協力関係を一層進めていきたいと思います。サラエボ大学での日本語講座は4年目を迎え、一昨年に始まった日本語能力試験も昨年12月に2回目が行われました。日本からの直接投資はまだありませんが、当国の発展ぶりに関心を持たれた邦人企業が進出されることが期待されます。大使館も全面的に協力する所存です。
   ボスニア紛争終結以来22年がたちます。後手に回っていた観光資源の開発も着実に進んでいます。ユネスコの世界遺産もモスタル旧市街とヴィシェグラードの橋に加え、昨年は中世の墓碑(ステチュツィ)が登録され、合せて3つを数えるまでになりました。“ヨーロッパ最後の秘境”と言われる素晴らしい手つかずの大自然と大変親日的な人々に出会いに、どうぞボスニア・ヘルツェゴビナにお出かけ下さることを願っています。
 
                                                                                                                                                                                                                               2017年1月
 
小川和也