大使挨拶
5月20日に駐ボスニア・ヘルツェゴビナ大使として着任いたしました小川和也です。
直前まではアフリカで駐ルワンダ大使を務めていました。
奇しくも両国ともに同じ20年前に紛争とジェノサイドを経験した国です。
その後の平和構築の歩み方には相違はありますが、いずれも二度と同じ過ちを繰り返さないとの強い決意で、国の発展に邁進している点は変わりません。
そのような中で、国民融和のために、また経済発展のために、我が国として可能な限りの協力を惜しまないつもりです。
日本との二国間関係は幸い極めて良好で、地雷除去や教育分野などの草の根無償を始めとする経済援助は高い評価を得ていますし、
サラエボ大学では二年前に日本語講座が開講されるなど、日本への関心も高いものがあります。
まだ本格的な日本企業の進出はありませんが、可能性を秘めた農林業、エネルギー・鉱業、観光業などには大きく発展する期待がかかります。
また、最近ではサッカーの日本代表チーム監督ハリルホジッチ氏が当国出身ということで話題を呼んでいます。
首都サラエボは昔から異文化が交わる土地と言われてきました。
イスラム寺院、セルビア正教教会、カトリック聖堂が互いに軒を接して堂々とした姿を見せています。
東欧の国ではありますが、オリエンタル風の習俗に接することも多い都市です。
またボスニアは「欧州最後の秘境」と言われ、緑濃い山や清流に恵まれた国です。
1984年にはサラエボで冬季オリンピックが開催されたように、冬はウィンタースポーツのメッカとなります。
最後になりますが、このホームページでは、ボスニア・ヘルツェゴビナ観光や滞在を検討されている方に情報を提供し、
また、同国と日本の二国間関係や経済協力といった情報についても、最新のものを掲載していく予定です。
どうぞお気づきの点があればご遠慮なく大使館までお知らせください。今後とも引き続き皆様のご支援をお願い申し上げます。
平成27年6月 小川和也