2010年12月22日
「ドニ・ヴァクフ市オボルツィ第三小学校教育環境整備計画」 引渡式実施
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12月22日、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボの北西約130キロに位置するドニ・ヴァクフ市オボルツィ第三小学校において、我が国の草の根・人間の安全保障無償資金協力「ドニ・ヴァクフ市オボルツィ第三小学校教育環境整備計画」(49,018ユーロ(7,009,574円))の引渡式が行われ、罍二夫駐ボスニア・ヘルツェゴビナ国大使が式典に出席しました。
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同計画において日本政府は、オボルツィ第三小学校において、健康に害を及ぼす危険性のある材質を用いた屋根を改修し、机、椅子、物理や化学の実験教材等を整備し、また暖房の熱効率を上げるため、窓や窓枠等を取替えました。同計画により、全校生徒220名と教職員17名の教育環境と保健衛生環境が改善され、同校の教育水準の向上が期待されます。また、同校は公共機関として地域住民が利用しており、同住民約2,000人も間接的に裨益を受けます。
2010年11月2日
「バニャルカ市ミラン・ラキッチ小学校教育環境整備計画」 引渡式実施
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11月2日、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボの北西約250キロに位置するバニャルカ市ミラン・ラキッチ小学校において、我が国の草の根・人間の安全保障無償資金協力「バニャルカ市ミラン・ラキッチ小学校教育環境整備計画」(53,313ユーロ(7,623,759円))の引渡式が行われ、罍二夫駐ボスニア・ヘルツェゴビナ国大使が式典に出席しました。
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同計画において日本政府は、ミラン・ラキッチ小学校カラノヴァッツ本校及び同小学校ノヴォセリア分校において、健康に害を及ぼす危険性のある材質を用いた屋根を改修し、机と椅子等を整備しました。 同計画により、全校生徒341名と教職員58名の教育環境と保健衛生環境が改善されます。また、同小学校はカラノヴァッツ地区の唯一の公共機関として選挙投票所等としても利用されているため、地域住民約4,500人も間接的に裨益を受けます。
2010年10月26日
「サラエボ交響楽団楽器整備計画」に関する交換公文署名式実施
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10月26日、BH外務省に於いて、罍大使とアルカライBH外務大臣との間で、4,400万円を上限とする我が国のボスニア・ヘルツェゴビナに対する一般文化無償資金協力「サラエボ交響楽団整備計画」に関する交換公文の署名式が行われました。
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この計画は、多民族構成で民族音楽演奏等を通じ、同国の民族融和・平和活動に貢献しているサラエボ交響楽団に対し、楽器を購入するために必要な資金を供与するものです。この計画実施により、これまで楽器不足等で制約されていた同楽団の活動の活発化、充実が期待されます。なお、同楽団はこれまで日本文化紹介事業にも協力的であり、本支援実現は、両国の交流促進にも寄与すると考えています。
2010年9月13日
「ブナ地域における帰還持続のための農業生産向上計画」引渡式実施
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9月13日、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボの南約150キロに位置するモスタル市ブナの農業組合「トレシュニャプロダクト」モスタルにおいて、我が国の草の根・人間の安全保障無償資金協力「ブナ地域における帰還持続のための農業生産向上計画(61,995ユーロ(8,865,285円))の引渡式が行われ、ミルサド・ケボ連邦副大統領等の政府高官の臨席の下、罍二夫駐ボスニア・ヘルツェゴビナ国大使から、被供与団体のドラガン・シュプレグラヴ同組合代表に対し、トラクター等の農業機材が寄贈されました。
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ブナは、モスタル市ブラガイにあるセルビア系が多数を占めている地域であり、先の紛争の際に、難民が発生したところでもあります。同地の住民は今もなお、厳しい生活条件にさらされていると言われています。本プロジェクトでは、帰還民を含め、ブナの住民の生活が改善され、地域の活性化と他民族との融和促進に貢献することが期待されます。
2010年5月12日
一般文化無償「ボスニア・ヘルツェゴビナ公共放送局スタジオ整備計画」引渡式
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5月12日、ボスニア・ヘルツェゴビナ公共放送局(the Public Broadcasting Services of Bosnia and Herzegovina, 現在は社名変更されRadio and Television of Bosnia and Herzegovina(通称BHRT) )において、平成20年度一般文化無償案件「ボスニア・ヘルツェゴビナ公共放送局スタジオ整備計画」の引渡式が実施され、罍大使、ドゥルモBHRT会長代行等が出席しました。
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本プロジェクトにより、7台のスタジオ用テレビカメラを含む関連機材が供与され、BHRT内のスタジオの一部が整備されました。また、本プロジェクトはボスニア・ヘルツェゴビナ唯一の国レベルの公共放送局であるBHRTが果たす役割の重要性に注目し、BHRTが当国の平和構築、民族融和、相互理解を促進に繋がる民族間で偏りのない番組を作成し、当国の安定に貢献することを目的として実施されました。また、EUは2012年までにアナログ放送を完全にデジタル化させることを目標としており、ボスニア・ヘルツェゴビナにとって喫緊の課題となっていますが、本プロジェクトによりその一部が実現されます。
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日本大使館は本プロジェクトを通じ、これまで以上にBHRTとの関係が強化されることを望んでいる他、BHRTが日本政府の提供する日本関連の視聴覚素材を活用し、ボスニア国民に日本を学ぶ機会をより多く提供し、二国間の友好関係が更に深まることを期待しています。
2010年3月29日
キャンプ施設整備費用69,898ユーロをゼニツァ市スカウト協会へ支援
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在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館の罍二夫大使は、ゼニツァ市スカウト協会と、「スカウト連盟青少年育成のためのキャンプ施設整備計画」の贈与契約を締結しました。 締結式には、フセイン・スマイロヴィッチ - ゼニツァ市市長も出席しました。 これは日本政府の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」を通じ、当国中央部コニッツ近郊に位置するボラチュコ湖キャンプ場(サラエボから南へ約80キロ)にキャンプ小屋と簡易ベッド付テントを整備するため、69,898ユーロ(約9,995,414円)を支援するものです。
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この計画により、キャンプ小屋4棟、テント35張と簡易ベッド70台を新たに整備し、既存のキャンプ小屋とテントを併せて、夏季は最大で269人収容できるようになります。 また、スカウト活動を通じ民族・国籍・宗教の分け隔てなく共同生活を行う場を提供することにより、子供たちが民族融和への理解を深めることも期待されます。
2010年3月25日
総額202,924ユーロを4つの小学校へ支援
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在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館の罍二夫大使は、4つの小学校に対する機材整備費用として下記の通り贈与契約を締結しました。
小学校名 | ビエリナ市ヴーク・ カラジッチ小学校 (サラエボの北東、 約200キロ) |
バニャルカ市ミラン・ラキッチ小学校 (サラエボの北、 約250キロ) |
ドニ・ヴァクフ市オボルツィ第三小学校 (サラエボの西、 約130キロ) |
ジヴィニツェ・ゴルニェ小学校 (サラエボの北、 約120キロ) |
供与限度額 | 45,375 ユーロ (6,488,625円) | 53,313 ユーロ (7,623,759円) | 49,018 ユーロ (7,009,574円) | 55,218 ユーロ (7,896,174円) |
署名者 | ドゥラゴラド・ヴァシッチ氏(ヴーク・ カラジッチ小学校校長) | マルコ・コプレナ氏 (ミラン・ラキッチ小学校校長) | フソ・スシッチ氏 (ドニ・ヴァクフ市市長) | サルカン・ブトゥコヴィッチ氏(ジヴィニツェ市行政局長) |
供与品目 | 机・椅子・教卓・窓取替え・雨どい・避雷針 | 机・椅子・棚・教卓・屋根修復・職員室用机/椅子 | 屋根修復・窓取替え・物理/化学実験教材・一年生用机・椅子 | 机・椅子・教卓・職員室用机/椅子・棚・窓取替え・物理/化学実験教材 |
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ビエリナ市ヴーク・カラジッチ小学校には3つの校舎があり、その中でも1885年と1958年に建てられた2つの校舎の老朽化が激しく、机や椅子などの機材も30年程度使用しているため、新しいものと取替えます。 本計画により生徒1,522名と教職員116名の教育環境改善と、約25,000人の地域住民にも役立ちます。
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バニャルカ市ミラン・ラキッチ小学校は、90年代の紛争当時、国内避難民の避難場所として使用されていたため、机・椅子などの機材の傷みが激しく、また築50年の校舎の屋根は雨漏りのため建物の耐久性に影響を及ぼし始めています。 本計画により、341名の生徒と教職員58名の教育環境改善に貢献します。
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ドニ・ヴァクフ市オボルツィ第三小学校では、校舎の屋根がサロナイトという発がん性物質のアスベストに似た素材で作られているため、220名の生徒と17名の教職員そして地域住民約2,000人の健康が心配されています。 本計画では屋根を新しくして健康面の懸念を払拭し、物理・化学教室を整備することで、本小学校の教育水準向上を目指しています。
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ジヴィニツェ・ゴルニェ小学校は、ミラン・ラキッチ小学校と同じく紛争当時国内避難民の避難所として利用されていたため、校舎と椅子・机などの傷みが激しく、また窓の老朽化のため隙間風による校舎内の熱効率が悪くなっています。 本計画実施により、20%程度の暖房費節約が見込まれ、334名の生徒と38名の教職員の健康面における環境改善と、物理・化学教室整備による教育水準の向上が期待されています。
2010年3月23日
農業機材整備費用61,995ユーロを農業組合「トレシュニャプロダクト」モスタルへ支援
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在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館の罍二夫大使は、農業組合「トレシュニャプロダクト」モスタルと、「ブナ地域における帰還持続のための農業生産向上計画」の贈与契約を締結しました。 締結式には、ミルサド・ケボ - ボスニア・ヘルツェゴヴィナ連邦副大統領も出席しました。 これは日本政府の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」を通じ、当国南部モスタル近郊に位置するブナ(サラエボから南へ約150キロ)の農業組合「トレシュニャプロダクト」モスタルに農業機材を整備するため、61,995ユーロ(約8,865,285円)を支援するものです。
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ボスニア南部は冬も比較的温暖な土地柄なため、昔からブドウ・イチジク・ザクロ・サクランボなどの果物とジャガイモ・パプリカ・トマトなどの野菜の生産地として有名でした。 しかし90年代の紛争後は、畑を耕すトラクター、収穫物を保存する大型冷蔵庫、梱包用ラベル作成機、軽トラックなど、農業の生産性を向上させる機械を持っている個人や組合などが少ないため、多くの土地が休耕田として眠っている状態にあります。 そこで本計画ではこれらの機械を導入して生産・収穫・出荷まで一本化できるシステムを構築し、農家の生産能力向上に貢献することを目的の一つとしています。
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また本計画により、ブナ地域の少数派であるセルビア系帰還民の農業生産性向上と自立による定住を目指し、地域格差の是正にも貢献することが期待されます。
2010年3月11日
医療機材整備費用62,822ユーロをベルコヴィチ診療所へ支援
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在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館の罍二夫大使は、ベルコヴィチ診療所所長と、「ベルコヴィチ診療所医療機材整備計画」の贈与契約を締結しました。 これは日本政府の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」を通じ、当国南部ヘルツェゴビナ地方に位置するベルコヴィチ市(サラエボから南へ約220キロ)のベルコヴィチ診療所に医療機材を整備するため、62,822ユーロ(約8,983,546円)を支援するものです。
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ボスニア・ヘルツェゴビナの医療機関は、90年代の紛争により病院の建物や医療機材が破壊されたり、又は盗難等の被害にあった機関が多く、依然として医療環境の整備が進んでいません。 このような状況の中で20-30年以上経過した古い機材をいまだに使用している医療機関が多くあります。 本計画では、X線撮影機、X線写真現像機、歯科用治療椅子、歯科用X線撮影機(現像機付)、除細動器が新しく整備され、人口約4,000人のベルコヴィチ市の初期医療サービスに貢献します。
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日本政府は1996年から現在に至るまで、医療機関整備事業のために約5千万ユーロをボスニア・ヘルツェゴヴィナに支援しています。