2015 | 2014 |  2013 |  2012 |  2011 |  2010 |  2009

2014年11月7日

平成24年度ノン・プロジェクト無償資金協力「途上国の要望を踏まえた工業用品等の供与」引渡式実施

11月7日、山崎日出男駐ボスニア・ヘルツェゴビナ大使は、サラエボ大学病院への医療機器供与に関する引渡 式に出席しました。同引渡式は、アガノビッチ院長の主催で行われました。

平成24年度ノン・プロジェクト無償資金協力「途上国の要望を踏まえた工業用品等の供与」によって、サラエボ大学病院のほか、ブルチュコ(Health Center)、ドボイ(Hospital Sv. Apostol Luka) 、プリイェドル(Hospital Dr Mladen Stojanovic)の計4カ所の医療機関が、日本製内視鏡システムの供与を受けました。また、これらの医療機関は、コンピュータX線の供与も受ける予定です。

最先端の医療機器の供与は本案件(総額2億円)の中の一部であり、今後は、水難救助車両をボスニア・ヘルツェゴビナ連邦、スルプスカ共和国、ブルチェコ特別区に対して各1台ずつ供与する予定です。

1996年以降、日本はボスニア・ヘルツェゴビナの50以上の保健関連施設に対して、医療機器及び救急車両の供与のため5,000万ユーロに相当する支援を行ってきています。

2014年10月31日

「ペトロバッツ市バイオマス暖房設備整備計画」引渡式実施

10月31日ボスニア・ヘルツェゴビナの北西部に位置するペトロバッツ市において,草の根・人間の安全保障無償資金協力「ペトロバッツ市バイオマス暖房設備整備計画」」(88,248ユーロ〔9,883,776円〕)の引渡式が行われ,山崎日出男駐ボスニア・ヘルツェゴビナ大使,コバチェビッチ・ペトロバッツ市長が式典に出席しました。

本計画は、ペトロバッツ市においてバイオマス・ボイラーを整備するものです。同市内のドリニッチ小学校及びドリニッチ診療所が共同で使用していたボイラーは50年以上使用されていたことから老朽化が激しく、生徒や患者が寒い中での授業や治療を受けるなど、教育と医療環境の悪化が問題となっていました。また、同ボイラーには,薪が燃料として使用されており,熱効率が悪いために燃料費が負担となっていました。

バイオマス・ボイラーの整備によって,ドリニッチ小学校及びドリニッチ診療所の生徒及び患者は安全で快適な環境の元で教育、また治療を受けることが可能となります。また昨年同市に建設された消防署も同ボイラーからの熱供給を受けることができ、行政サービスの向上にもつながります。また、同市の主要産業である林業で生成される廃木材を燃料として使用できることから経費節減だけでなく、環境保全にもつながることが期待されています。

日本政府は,教育環境改善を重要課題の一つと位置づけ,1996年以降、草の根・人間の安全無償資金協力を通じて70以上の小学校に対し教育関連の支援を行っています。

2014年10月31日

「ビハチ診療所救急車整備計画」引渡式実施

10月31日, ボスニア・ヘルツェゴビナの北西部に位置するビハチ市において、平成23年度年度草の根人間の安全保障無償資金協力「ビハチ診療所救急車整備計画」(80,442ユーロ〔9,653,000円〕)の引渡式が行われ、山崎日出男駐ボスニア・ヘルツェゴビナ大使、ハシッチ同診療所長が式典に出席しました。

本案件で日本政府は,ビハチ診療所に対して,心臓疾患患者対応の救急車両1台と通常の医療機材付き救急車両1台を供与しました。同診療所の救急車両は老朽化し、保守・管理に多額の費用を要するとともに、燃料効率も低いという問題がありました。本件計画によって新たな救急車両が供与されたことにより、このような問題の改善が期待されます。また、ビハチ市を含むウナ・サナ県は、他県と比べても心臓疾患患者が多いにもかかわらず、十分な心臓疾患患者対応の医療機器が整備されていないため,搬送中に適切な応急措置がとれず,患者への負担が大きくなっていました。供与された救急車両のうち1台は、心臓疾患患者に対応するための特別車両であり、搬送中の応急措置において重要な役割を果たします。

これにより,ビハチ市民及びその周辺地域に居住する約16,000人の方々を対象とした救急医療サービスが改善します。

日本政府は,医療環境の改善を重要課題の一つと位置づけており、ボスニア・ヘルツェゴビナ国内の医療施設に対し、これまで総額約5,000万ユーロの支援を行っています。

2014年10月30日

ビハチ市及びベリカ・クラドゥシャ市における地雷除去支援計画

10月30日、ボスニア・ヘルツェゴビナの北西部に位置するビハチ市及びベリカ・クラドゥシャ市において、平成23年度草の根人間の安全保障無償資金協力「ビハチ市及びベリカ・クラドゥシャ市における地雷除去支援計画」(420,000ユーロ、〔50,400,000円〕)の引渡式が行われ、山崎日出男駐ボスニア・ヘルツェゴビナ大使、ガリヤシェビッチ・ビハチ市長、ベフリッチBHMACビハチ事務所代表及びゴロブITF事務所長代理が式典に出席しました。

本案件において日本政府は、ITF(地雷除去と地雷による被害者救済のための国際信託基金)に対し、ビハチ市及びベリカ・クラドゥシャ市における約330,000平方メートルの地雷除去作業を実施するための費用として420,000ユーロを供与しました。また、マッチングファンドによりITFからも420,000ユーロが拠出され、さらに約300,000平方メートルにおける地雷除去作業が実施されて、合計約630,000平方メートルの土地で地雷が除去されました。

同計画により、ビハチ市民のうち約380人に、またベリカ・クラドュシャ市民のうち約2,500人に、より安全な居住環境が提供されます。今まで地雷が障害となり開発に着手出来なかった土地において、今後、基礎インフラ整備や農地・森林開発、また観光開発が進められ、社会・経済面における開発が見込まれるだけではなく、これらは、基礎的生活基盤の整備にも繋がるため、同地への難民・避難民帰還促進の効果も期待されます。

1996年以降、日本政府は、ボスニア・ヘルツェゴビナに対して約600万ユーロの地雷除去支援を行っています。

2014年10月8日

平成24年度ノン・プロジェクト無償資金協力「途上国の要望を踏まえた工業用品等の供与」引渡式実施

10月8日、ボスニア・ヘルツェゴビナ議会において、平成24年度ノンプロ無償資金協力「途上国の要望を踏まえた工業用品等の供与」の引渡式が開催されました。本件引渡式は、同国民生省の主催によって実施され、ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦保健省、日本国大使館、被供与団体である4医療機関の各代表が出席しました。

本案件の総額は3億円(約320万KM)であり、2つの構成要素から成っています。第1の構成要素は3台の水難救助車両の供与であり、これらは今後洪水が発生する場合に民間人を保護する能力を高めることになります。第2の構成要素は高度医療機器の供与です。

4医療機関(Health Center Brcko(ブルチェコ), Sv. Apostol 病院(ドボイ)、Dr Mladen Stojanovic(プリイェドル)、サラエボ大学病院(サラエボ))が、内視鏡セット及びコンピュータX線の調達を受ける予定です。

本案件は、ボスニア・ヘルツェゴビナの保健セクターに対する日本の支援の1つです。これまで、日本は同国の50以上の保健関連施設に対して、医療機器及び救急車両の供与のため5,000万ユーロ以上に相当する支援を行ってきています。

2014年5月28日

宮本恒靖元サッカー日本代表主将のモスタル訪問

1.5月27日から28日にかけて、宮本恒靖元サッカー日本代表主将がモスタルを訪問し、同市の小学生を対象としたサッカー教室を開催しました。サッカー教室には、日本政府の無償支援により建設されたモスタル市内の小学校の生徒を含む、異なる民族の小学生約60名の児童が参加し、宮本元主将の指導を受けると共に、ミニ・トーナメント戦を行いました。宮本元主将は、今もなお民族間の対立が残るモスタル市において民族融和の促進を目的とした子供達のためのサッカーアカデミーの創設に向けて活動しています。

2.また、宮本元主将はモスタル訪問中、5月に発生したボスニア・ヘルツェゴビナの洪水被害者に対する支援を目的としたサッカーのチャリティー試合にもゲストとして出場しました。同チャリティー試合は、民族間の垣根を越えて、モスタルのサッカーチームである「ベレジュ・モスタル」(主にボシュニャク主体)とスルプスカ共和国ネベスィニェ市のチーム「ベレジュ・ネベスィ」(主にセルビア系)の間で行われました。

2014年3月20日

平成25年度草の根・人間の安全保障無償資金協力 地雷除去分野2案件の署名式実施

    • 3月20日,在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館において,山崎駐ボスニア・ヘルツェゴビナ大使とフスキッチ・テシャニ市長との間で,平成25年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「テシャニ市における地雷除去支援計画」に関する378,946ユーロ (40,547,222円)を限度とする贈与契約が,また,山崎大使とバシリッチ・ドボイ市副市長との間で,同無償資金協力「ドボイ市における地雷除去支援計画」に関する378,301ユーロ(40,478,207円)を限度とする贈与契約が,それぞれ結ばれました。

    • 現在,国内のスルプスカ共和国(RS)に属するドボイ市とボスニア・ヘルツェゴビナ連邦に属するテシャニ市の境界線は,90年代の紛争中は前線であったことから,両市の境界線沿いには当時埋設された地雷が現在もなお多く残されています。両市の境界線周辺地域には既に多くの帰還民が居住していますが,常に地雷の脅威に晒されているため,住民の安全確保が困難で,経済活動も制限されています。また,同地域では帰還民がかつて住んでいた建物の改修も進んでいません。

    • 本案件により,ドボイ市では約40万平方メートルの地雷除去作業が,また,テシャニ市では約25万平方メートルの地雷除去作業が,それぞれ実施されることになり,対象地域周辺に居住する住民の安全確保及び生活基盤環境改善が期待されています。さらには,両市の住民間の民族融和の促進も期待されています。

    • 日本政府は,地雷除去を持続可能な開発への前提であると考え,1996年より開始された草の根・人間の安全無償資金協力を通じて,これまでに約600万ユーロに上る地雷除去支援を行っています。

2014年2月4日

平成25年度草の根文化無償資金協力 署名式実施(ノビ・トラブニク市スポーツセンタ-)

    • 2月4日,在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館において,平成25年度草の根文化無償資金協力「ノビ・トラブニク市スポーツセンター改修計画」の署名式が行われました。

    • ノビ・トラブニク市ORSKスポーツセンターでは、施設の老朽化のために、スポーツが行えない等の支障が出ていました。山崎駐ボスニア・ヘルツェゴビナ大使とレンド同市市長との間で,92,233ユーロ(9,868,931円)を限度とする署名が行われ,ORSKスポーツセンターにおけるバスケットボールコート、灌漑設備、照明及び洗面所の改修とテニスコートの新設が行われます。

    • 本案件により、市民が同スポーツセンターを適切に利用できるようになります。また、同施設についてはノビ・トラブニク市の全ての小中高学校の生徒が体育の授業で利用するとともに、市民のためのスポーツイベントも計画されており、スポーツを通じた民族融和の促進に資することが期待されています。

2014年1月29日

平成25年度草の根・人間の安全保障無償資金協力 教育分野2案件の署名式実施

    • 1月29日,在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館において,平成25年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「ボサンスカ・クルパ市イェゼルスキ小学校暖房設備整備計画」及び「ルド市ボシュコ・ブハ小学校ミオチェ分校教育環境改善計画」の署名式が行われました。

    • ボサンスカ・クルパ市イェゼルスキ小学校は、現在においても小型薪ストーブを使用しているため、冬期には教室の温度が著しく低下するなど、生徒への身体的負担が大きくなっていました。山崎駐ボスニア・ヘルツェゴビナ大使とハリトビッチ同市市長との間で,93,451ユーロ(9,999,257円)を限度とする署名が行われ,イェゼルスキ小学校本校及びマフミチセロ分校のセントラルヒーティングの新規整備及び窓・ドアの修復が行われます。

    • 40年以上使用され、90年代の紛争時にも被害を受けたルド市ボシュコ・ブハ小学校ミオチェ分校は、老朽化による雨漏りや床タイルの剥落などが深刻となっていました。本案件では、91,726ユーロ(9,814,682円)を限度とする贈与契約が山崎大使とボシュコビッチ同校校長との間で交わされ、屋根、外壁、床、窓、トイレの改修及び生徒用家具の整備が行われます。

    • 日本政府は,教育環境改善を重要課題の一つと位置づけ,1996年より開始された草の根・人間の安全無償資金協力を通じて60以上の小学校に対し教育関連事業支援を行っています。


2014年1月28日

平成24年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「アブドゥルベハブ・イルハミヤ小学校改修計画」引渡式実施

    • 1月28日,ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボから北部100キロほどのジェプチェ市ゼレズノポリェ・アブドゥルベハブ・イルハミヤ小学校において,平成24年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「アブドゥルベハブ・イルハミヤ小学校改修計画」(39,352ユーロ〔4,407,424円〕)の引渡式が行われ,山崎日出男駐ボスニア・ヘルツェゴビナ大使,フセイナギッチ・ゼニツァ・ドボイ県首相,ゾブコ・ジェプチェ市長,ユスフォビッチ同市議会議長,及びハディッチ同校校長が式典に出席しました。

    • アブドゥルベハブ・イルハミヤ小学校では,校舎が40年以上使用されていたことから,床の破損による転倒の危険性や,電気系統の老朽化による漏電や感電の危険性等が高く,教育環境の悪化が問題となっていました。また,トイレも老朽化により一部使用できなくなっているなど,同校の教育環境改善が急務となっていました。

    • 本案件で日本政府は,アブドゥルベハブ・イルハミヤ小学校において,床やドアの改修を行うと共に,トイレや電気系統の整備を行いました。これにより,生徒は安全で快適な環境の元で教育を受けることが可能となるだけでなく,教室内の熱効率が向上することによる暖房費の節約にもつながることが期待されています。

    • 日本政府は,教育環境改善を重要課題の一つと位置づけ,1996年より開始された草の根・人間の安全無償資金協力を通じて70以上の小学校に対し教育関連事業支援を行っています。


2014年1月26日

平成24年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「バレシュ診療所医療環境整備計画」 引渡式実施

    • 1月21日,ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボの北部約45キロに位置するバレシュ診療所において,平成24年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「バレシュ診療所医療環境整備計画」(89,278ユーロ〔9,999,136円〕)の引渡式が行われ,山崎日出男駐ボスニア・ヘルツェゴビナ大使,バロルダ・イマモビッチ・ゼニツァ・ドボイ県保健省大臣,ドデル・ボスニア連邦保健省大臣補佐,コバチェビッチ・バレシュ市市長,及びイェリッチ・バレシュ診療所長が式典に出席しました。

    • バレシュ診療所にて以前使用されていたX線診断装置は,老朽化のため使用に困難を伴い,患者に適切な診断を施すことでなきないだけでなく,電気ショートの危険も高く,患者及び医療従事者への負担が大きくなっていました。また,老朽化により長距離の走行が難しい救急車両も存在しており,医療サービスの悪化が問題となっていました。

    • 本案件で日本政府は,バレシュ診療所において,1台の多目的X線診断装置セット及び救急車両1台の整備を行いました。これにより,バレシュ市民約1万人が適切な救急医療サービスを受けることができるようになります。

    • 日本政府は,医療環境改善を重要課題の一つと位置づけ,ボスニア・ヘルツェゴビナ国内の診療所への支援を行っており,総額は約5000万ユーロ(約65億円)にも上っています。