2013年12月13日
「エドハム・ムラブディチ小学校ビストリク分校教育環境改善計画」引渡式実施
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12月13日,ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボにおいて,平成24年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「エドハム・ムラブディチ小学校ビストリク分校教育環境改善計画」(89,100ユーロ〔9,979,200円〕)の引渡式が行われ,山崎日出男駐ボスニア・ヘルツェゴビナ大使,サルキチェビッチ・ディズダレビッチ・ボスニア・ヘルツェゴビナ対外貿易・経済関係副大臣,マシッチ・ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦教育大臣,ハジバイリッチ・サラエボ県スタリグラード市長,サラエボ県教育省関係者,及びオメルソフティッチ小学校校長が式典に出席しました。
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エドハム・ムラブディチ小学校ビストリク分校では,校舎は50年以上使用されていたことから、腐朽による屋根の崩落や窓の落下などの危険性が極めて高く、安全面での問題が懸念されていました。また、トイレも老朽化により一部使用できなくなっているなど、教育環境の悪化が問題となっていました。
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本案件で日本政府は,エドハム・ムラブディチ小学校ビストリク分校において,屋根や窓・ドアの改修を行うと共に,トイレ整備を行いました。これにより,生徒は安全で快適な環境の元で教育を受けることが可能となるだけでなく、教室内の熱効率が向上することによる暖房費の節約にもつながることが期待されています。
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日本政府は,教育環境改善を重要課題の一つと位置づけ,1996年より開始された草の根・人間の安全無償資金協力を通じて70以上の小学校に対し教育関連事業支援を行っています。
2013年11月21日
「スプレッチャ川流域における地雷除去支援計画」引渡式実施
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11月21日,ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボの北部約150キロに位置するルカバッツ市及びペトロボ市において,平成22年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「スプレッチャ川流域における地雷除去支援計画」(350,000ユーロ〔46,900,000円〕)の引渡式が行われ,山崎日出男駐ボスニア・ヘルツェゴビナ大使,ペトコビッチ・ペトロバッツ市長,ルカロボ市代表,BHMAC代表,及びサンチャニンITFサラエボ事務所代表が式典に出席しました。
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ルカバッツ市及びペトロボ市では,90年代の紛争中にスプレッチャ川を挟んでセルビア系勢力とムスリム系勢力の戦闘が行われたため,同川の周辺地域に多くの地雷が埋設されました。地雷の存在により,両市住民は活動範囲が制限されており,農業などの経済活動への妨げとなっていました。また,洪水の多発地帯であるスプレッチャ川流域は,洪水対策を計画していましたが,地雷の存在により工事が着手できない状況でした。
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本案件で日本政府は,スプレッチャ川流域のルカバッツ市及びペトロボ市において,約38万平方メートルの地雷除去を行いました。これにより,周辺住民は農業等を再開することができ,同川流域の洪水対策も現在進められています。さらには,本案件を通じたルカバッツ市・ペトロボ市住民間の民族融和の促進も期待されています。
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日本政府は,平和の定着・民族の和解を同国における重要課題の一つと位置づけ,これまでに1300万ユーロ(約15億円)の地雷除去支援を行っています。
2013年11月20日
「オラシェ診療所救急車整備計画」引渡式実施
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11月20日,ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボの北部約200キロに位置するオラシェ診療所において,平成23年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「オラシェ診療所救急車整備計画」(83,191ユーロ〔9,982,920円〕)の引渡式が行われ,山崎日出男駐ボスニア・ヘルツェゴビナ大使,オルショリッチ・ポサビナ県首相,ジュパリッチ・ポサビナ県保健大臣,トピッチ・オラシェ市長,及びレオバッツ・オラシェ診療所長が式典に出席しました。
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オラシェ診療所にて以前救急車として使用されていた車両は,医療機器が整備されていないため,搬送中に適切な救急措置ができず,患者への負担が大きくなっていました。また,老朽化により使用できない車両も存在しており,医療サービスの悪化が問題となっていました。
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本案件で日本政府は,オラシェ診療所において,2台の医療機材付き救急車の整備を行いました。これにより,オラシェ市民及び周辺地域住民の約20万人が適切な救急医療サービスを受けることができるようになります。
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日本政府は,平和の定着・民族の和解を同国における重要課題の一つと位置づけ,これまでに1300万ユーロ(約15億円)の地雷除去支援を行っています。
2013年11月8日
「ゴラジュデ市メフメダリヤ・マク・ディズダル小学校暖房修復計画」引渡式実施
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11月8日,ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボの東部約50キロに位置するゴラジュデ市において,草の根・人間の安全保障無償資金協力「ゴラジュデ市メフメダリヤ・マク・ディズダル小学校暖房修復計画」(45,580ユーロ〔7,475,120円〕)の引渡式が行われ,山崎日出男駐ボスニア・ヘルツェゴビナ大使,フラシュト・ボスニア=ボドリニェ県首相,アジェム・ボスニア=ポドリニェ県教育大臣,及びシブシッチ小学校校長が式典に出席しました。
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ゴラジュデ市メフメダリヤ・マク・ディズダル小学校本校では,使用されていたボイラーの容量が小さく,校舎全体に暖房が行き渡らないために,生徒は寒い中で授業を受けるなど,教育環境の悪化が問題となっていました。また,ボグシュチ分校では,薪ストーブを使用していたために,空気の汚れや火傷の危険性が高いだけでなく,熱効率が悪いために燃料費が負担となっていました。
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本案件で日本政府は,メフメダリヤ・マク・ディズダル小学校本校において,容量の大きいボイラーを整備すると共に,ボグシュチ分校にセントラルヒーティングの新規整備を行いました。これにより,生徒は安全で快適な環境の元で教育を受けることが可能となります。
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日本政府は,教育環境改善を重要課題の一つと位置づけ,1996年より開始された草の根・人間の安全無償資金協力を通じて70以上の小学校に対し教育関連事業支援を行っています。
2013年3月22日
草の根・人間の安全保障無償資金協力「ヘルツェゴビナ国際観光コリドーにおける地雷除去支援計画」署名式実施
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3月22日,在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館において,山崎駐ボスニア・ヘルツェゴビナ大使とシュムノビチ・ラブノ市市長(Mr.Simunovic, Mayor of Ravno)との間で,605,190ユーロ(67,781,280円)を限度とする贈与契約の署名式が行われました。
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ラブノ市はクロアチアのドゥブロブニクと,同じく世界遺産に登録されているモスタル市との中間地点に位置し,文化遺産や自然遺産を有するなど観光資源を豊富に有しているものの,住民は常に地雷の脅威に晒されており,経済活動や観光促進などが行えない状況です。本案件により,ラブノ市の約595,000㎡の地雷除去が行われることにより,地域の安全確保及び生活基盤環境改善が期待されています。
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また,我が国が実施している技術協力プロジェクト「ヘルツェゴビナ国際観光コリドー・環境保全プロジェクト」のモスタル・ドゥブロブニク間を結ぶ回廊上にラブノ市が位置していることから,同技術協力プロジェクトとの相乗効果も期待されています。
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日本政府は,地雷除去を持続可能な開発への前提であると考え,1996年より開始された草の根・人間の安全無償資金協力を通じて地雷除去支援を行っています。
2013年3月19日
草の根・人間の安全保障無償資金協力 2案件の署名式実施
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3月19日,在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館において,草の根・人間の安全保障無償資金協力「ボサンスコ・グラホボ市ペオダッツ村電化計画」及び「バレシュ診療所医療環境整備計画」の計2案件の署名式が行われました。
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ボサンスコ・グラホボ市は90年代の紛争により市全体が壊滅的被害を受け,基礎インフラのほとんどが破壊されました。徐々に再建作業が行われているものの,同市ペオダッツ村では依然として電気供給が行われておらず,住民は自家発電やロウソクなどを使用し生活するなど,極めて困難な生活を強いられています。山崎駐ボスニア・ヘルツェゴビナ大使とマキッチ同市市長との間で,89,024ユーロ(9,970,688円)を限度とする贈与契約が結ばれ,本案件によりペオダッツ村への電気供給整備が行われます。これにより住民の生活環境改善のみならず,更なる帰還の促進も期待されます。
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バレシュ診療所にて現在使用しているX線診断装置は老朽化により電気ショートの危険があり,使用時の患者及び医療スタッフの精神的・身体的負担が大きくなっています。また,同診療所は第一次医療機関であることから急患等を約85km離れたゼニツァ病院まで頻繁に搬送する必要があるものの,救急車の不足のため償却処理済の車両を使用している状態です。山崎大使及びイェリチ同診療所所長の間で,89,278ユーロ(9,999,136円)を限度とする贈与契約が結ばれ,右により救急車両1台及び多目的X線診断装置1台が整備されます。
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日本政府は生活環境改善を目的とし,医療機器や基礎インフラの整備支援を行っています。
2013年3月15日
草の根・人間の安全保障無償資金協力 3案件の署名式実施
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3月15日,在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館において,草の根・人間の安全保障無償資金協力「ペトロバッツ市バイオマス暖房設備整備計画」「キセリャク市ビラロバッツ村水供給システム整備計画」「シェコビチ市ゴミ収集車整備計画」の計3案件の署名式が行われました。
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ペトロバッツ市では,小学校及び診療所が共通のボイラールームを使用していますが,老朽化のため十分な室温を保てないことから健康上の問題が生じています。山崎駐ボスニア・ヘルツェゴビナ大使とコバチェビチ・ペトロバッツ市長との間で,88,248ユーロ(9,883,776円)を限度とする贈与契約が結ばれ,本案件によりボイラーの整備が行われます。これにより廃材を燃料として使用することができるようになるため,環境保全にも繋がります。
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40年以上前に整備された水道システムを使用しているキセリャク市ビラロバッツ村では,送水管からの漏水により,夜間の断水など恒常的な水不足に悩まされています。本案件では山崎大使とミシュリッチ・ラムリャク同市市長との間で80,216ユーロ(8,984,192円)を限度とする署名が行われ,同村内の送水管改修が行われます。同村の水道システムはボシュニアク系・クロアチア系で構成される村民有志にて行われており,民族同士の相互交流の場ともなっていることから,住民参加型の協力を通じた更なる民族の和解・平和の定着も期待されます。
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ボスニア北東部に位置するシェコビチ市における唯一のゴミ収集公社として活動するゼレニロ・イ・チストーチャ共同公社は,収集車の老朽化による作業能率の低下や,山間地域への収集が行えないなどの問題を抱えています。ゴミ収集車の整備費用として,44,640ユーロ(4,999,680円)を限度とする贈与契約が結ばれ,山崎大使とブラチッチ同共同公社代表が署名を交わしました。本案件により,収集地域の拡大が可能となります。
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暖房や水供給,ゴミ収集は人々の生活に直結していますが,これらの案件の実施により,生活環境が改善されるだけでなく,資源の再利用や適切なゴミ回収により環境の保全への貢献も期待されています。日本政府は,環境対策を重要分野の一つと位置づけ,さまざまな環境プロジェクトを行っています。
2013年3月12日
草の根・人間の安全保障無償資金協力 教育分野3案件の署名式実施
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3月12日,在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館において,草の根・人間の安全保障無償資金協力「デルベンタ市4月19日小学校改修計画」「アブドゥルベハブ・イルハミヤ小学校改修計画」「グラディシュカ市コザルスカ・ディエツァ小学校改修計画」の計3案件の署名式が行われました。
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デルベンタ市4月19日小学校は,2010年に発生した大規模な洪水により建物や家具のほとんどが浸水したため,建物の不具合や机などの不足が生じています。山崎駐ボスニア・ヘルツェゴビナ大使とデキッチ同小学校校長との間で,89,254ユーロ(9,999,584円)を限度とする署名が行われ,窓や洗面所の改修及び家具の整備が行われます。
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40年以上使用され老朽化が進むアブドゥルベハブ・イルハミヤ小学校においては,校舎内の床やドア,洗面所や電気系統の改修費として,39,352ユーロ(4,407,424円)を限度とする贈与契約が結ばれ,山崎大使とハディチ同校校長が署名を交わしました。
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また,山崎大使とマレシェヴィチ・グラディシュカ市コザルスカ・ディエツァ小学校校長との間で,69,704ユーロ(7,806,848円)の贈与契約の署名が交わされました。本計画により,老朽化によって不都合が生じていた校舎の窓・ドアや洗面所を改修し,教育環境改善を行います。
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日本政府は,教育環境改善を重要課題の一つと位置づけ,1996年より開始された草の根・人間の安全無償資金協力を通じて60以上の小学校に対し教育関連事業支援を行っています。
2013年3月6日
草の根・人間の安全保障無償資金協力「エドハム・ムラブディチ小学校ビストリク分校教育環境改善計画」署名式実施
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3月6日,在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館において,山崎駐ボスニア・ヘルツェゴビナ大使とオメルソフティッチ・エドハム・ムラブディチ小学校校長(Ms. Omersoftic, Headmaster of Primary School Edhem Mulabdic Sarajevo)との間で,89,100ユーロ(9,979,200円)を限度とする贈与契約の署名式が行われました。
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対象となる同小学校ビストリク分校は,50年以上使用されているため老朽化が激しく,窓の落下事件の発生や不衛生なトイレの使用など,教育環境悪化の問題を抱えています。本計画において,ビストリク分校の屋根,窓・ドア及びトイレの改修を行うことにより,同校における教育環境の改善が期待されています。
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日本政府は,教育環境改善を重要課題の一つと位置づけており,1996年より開始された草の根・人間の安全無償資金協力を通じて60以上の小学校に対し教育関連事業支援を行っています。