日・BH外相会談

平成29年11月10日
 10月31日、日BH外相会談が行われました。会談に先立ち行われたプレス取材における河野大臣の発言の概要は以下の通りです。

 ツルナダク外相の初訪日を歓迎します。
 日本は、西バルカン地域、ひいては欧州の安定の鍵となるボスニア・ヘルツェゴビナとの関係を重視しています。1995年にボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を終結することとなったデイトン合意以降、日本は、学校や病院、橋等のインフラ整備を通じて、ボスニア・ヘルツェゴビナの復興と国造りを積極的に支援してまいりました。
 特に紛争直後の20年前には首都サラエボ市などには黄色いバスを、ツルナダク外相の出身地であるバニャ・ルカ市には赤いバスを供与しました。日本が供与したこれらのバスは市民の大切な足として長らく親しまれ、今も人々の記憶に残っていると聞き、嬉しく思っております。
 現在、ボスニア・ヘルツェゴビナは、復興の段階から、EU加盟を目指して自ら諸改革を行う段階に進んでおります。ボスニア・ヘルツェゴビナの発展には、民族の和解による平和の定着が不可欠です。日本政府は、元サッカー日本代表主将の宮本恒靖氏が携わるNPOと連携し、紛争の爪痕が残るモスタル市で、異なる民族の子供たちが、スポーツを通じて友好を深める活動を官民連携で展開しております。
 EUへの加盟を目指して国内の改革を進めるボスニア・ヘルツェゴビナに対して、日本政府は関係国と連携しつつ、今後も最大限の支援を行ってまいります。