平成28年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「イリヤシュ市及びブソバチャ市における地雷除去支援計画」引渡式の実施

  

1月31日,ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボから北東約20キロに位置するイリヤシュ市において,平成28年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「イリヤシュ市及びブソバチャ市における地雷除去支援計画」の引渡式が行われ,照内朗人大使館参事官,ファズリッチ・イリヤシュ市長,メキッチ・ブソバチャ市長,ロブレンチッチ・ITF(ITF Enhancing Human Security:人間の安全保障強化のための国際信託基金)代表,BHMAC(ボスニア・ヘルツェゴビナ地雷対策センター)の代表等が式典に出席しました。
 
日本政府はITFに対し,イリヤシュ市及びブソバチャ市の計295,638平方メートルで地雷除去を行う本計画のために,314,787ユーロ(43,125,819円)を供与しました。
 
 本計画で対象となったイリヤシュ市及びブソバチャ市は90年代の紛争中に戦闘の前線になったため,同国の中で最も深刻な地雷汚染地域でした。さらに,2014年5月には当地を洪水の被害が襲い,多くの地雷が流出したものとみられ,早急に地雷除去を行う必要性がありました。本計画によって,イリヤシュ市及びブソバチャ市に居住する約3万8,000人の住民の生活条件が改善されました。また,今後は農林業としての土地の活用を通し,地元経済へ裨益することが期待されています。
 
ボスニア・ヘルツェゴビナ国内には未だ約8万個の地雷・ERW(爆発性戦争残存物)が埋設されていると推定されており,地域住民の生活を脅かしています。日本政府は,ボスニア・ヘルツェゴビナにおいて,地雷除去の促進を重要課題の一つと位置づけ,1996年よりこれまでに870万ユーロを越える地雷除去支援を行っています。