平成29年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「ジェプチェ市診療所医療機材整備計画」引渡式の実施
令和元年10月28日
10月28日,ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボから北西へ約70キロに位置するジェプチェ市において,平成29年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「ジェプチェ市診療所医療機材整備計画」の引渡式が行われ,坂本秀之大使,ユピッチ・ゼニツァ-ドボイ県保健大臣,ゾヴコ・ジェプチェ市長及びユキッチ・ジェプチェ市診療所長等が式典に出席しました。
日本政府は同診療所に対し,マンモグラフィー検査機器及び携帯型除細動器の整備を行う本計画のために,69,637ユーロ(8,495,714円)を供与しました。同診療所はこれまでこれらの医療機材を所有しておらず,医療ニーズに十分応えられていない状況にありました。本計画により,同診療所でマンモグラフィー検査機器による検査を必要とする年間約1,500名の患者及び携帯型除細動器による救命救急措置を必要とする約100名の患者が直接裨益します。
日本政府は,医療環境改善をボスニア・ヘルツェゴビナにおける開発支援の重要課題の一つと位置づけ,1996年より開始された草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じて延べ160件以上の医療機関に対して支援を行っています。