令和3年度草の根・人間の安全保障無償資金協力3件の贈与契約署名式実施
令和4年3月7日
日本政府は、令和3年度草の根・人間の安全保障無償資金協力の一環として、「グラダチャツ市グラダチャツ診療所救急車整備計画」に76,371ユーロ(約920万円)、「東サラエボ市パレ区パレ高校修復計画」に47,110ユーロ(約570万円)及び「ペラギチェボ準診療所救急車及び医療機材整備計画」に50,412ユーロ(約610万円)を供与することを決定し、2月28日、日本国大使館において、伊藤大使は、グラダチャツ市グラダチャツ診療所トゥルビッチ所長及び東サラエボ都市開発機構パンドゥレビッチ代表と、3月1日、ペラギチェボ市テシッチ市長とそれぞれ、贈与契約に署名しました。
「グラダチャツ市グラダチャツ診療所救急車整備計画」は、救急車2台を供与するものです。同診療所は1956年に設立され、市内の主要な一次医療機関として市民に医療サービスを提供しています。この支援により、必要なタイミングで適切な治療を提供することができるようになり、約4,700名の患者が直接裨益します。
「東サラエボ市パレ区パレ高校修復計画」は、東サラエボ都市開発機構を被供与団体とし、老朽化した東サラエボ市パレ区パレ高校の校舎の屋根1,772m2を修復するものです。同高校は1949年に設立され、市内唯一の高等学校として、生徒に学校教育を提供しています。この支援により、雨漏りや冬季の低温状態等、天候の影響を受けることなく適切な学習環境を提供することができるようになり、約630名の生徒及び教職員が直接裨益します。
「ペラギチェボ準診療所救急車及び医療機材整備計画」は、ペラギチェボ市を被供与団体とし、ペラギチェボ準診療所に救急車1台及び医療機材(除細動器及び心電図装置)を供与するものです。同診療所は1964年に設立され、市内唯一の一次医療機関として市民に医療サービスを提供しています。この支援により、必要なタイミングで適切な治療を提供することができるようになり、約320名の患者が直接裨益します。