令和4年度草の根文化無償資金協力「ボルサスポーツセンター柔道場器材整備計画」署名式の実施
令和5年2月7日
1月25日、杵渕大使はモスタル市を訪問し、令和4年度草の根文化無償資金協力「ボルサスポーツセンター柔道場器材整備計画」の署名式に出席しました。
同センターは、柔道、空手、ハンドボールなどのスポーツ団体や市内の地雷除去団体のトレーニング施設として、また、文化団体のイベント開催場所として多くの市民に活用されていましたが、2019年に原因不明の火災により、施設の大部分が使用できなくなっていました。
署名式で、ボルサスポーツセンターを拠点として活動する柔道クラブ“ボルサ”代表のザドロ氏は、同センターがモスタル市の様々なスポーツ団体や文化団体の活動の場として貢献していることへの日本政府の理解及び再建のための支援の決定に対し感謝の意を述べました。
モスタルは、サッカーに次いで柔道人口が多いといわれる土地柄で、このボルサはヨーロッパ最大級の会員を有し、ヨーロッパ選手権チャンピオンや世界チャンピオン級の選手を輩出する名門クラブです。
杵渕大使は、本計画によって同センターは、柔道クラブに加え、他のスポーツ、教育や福祉など、さらに多くの機会に活用され、多くのモスタル市民に裨益することは大変喜ばしく、同センターが日本とボスニア・ヘルツェゴビナの人々の友好の新たなシンボルとなることを願うと述べました。署名式には、ヘルツェグ・ヘルツェゴビナ・ネレトバカントン首相、コルディッチ・モスタル市長が同席しました。
日本政府は柔道用タタミマット、トレーニング器材の購入資金として、同クラブに対して75,207ユーロ(9,626,496円)の供与を決めました。本計画により同クラブ会員や同センター施設利用者など年間約1,500人に直接裨益することが期待されます。