令和5年度草の根・人間の安全保障無償資金協力 2件の贈与契約署名式実施

令和5年10月16日
 
 


日本政府は本年の草の根・人間の安全保障無償資金協力として、「スタナリ市診療所救急車整備計画」に71,586ユーロ(約1000万円)、「ザビドビツィ市診療所救急車整備計画」に63,822ユーロ(約890万円)を供与することを決定しました。

10月12日には日本国大使公邸においてスタナリ市チェリッチ市長の出席のもと、杵渕大使と、スタナリ診療所イェリニッチ所長、ザビドビツィ市診療所ハジッチ所長との間でそれぞれ、贈与契約に関する署名がおこなわれました。

両診療所に対しては今回の支援を通して救急車及び救急車に搭載する除細動器、心電図、担架等の機材の整備を支援します。両市共に未舗装の坂道が多く、本プロジェクトにより供与される救急車によって安定した緊急搬送を可能となるほか、搭載機材によって救急車内での心肺蘇生措置やモニタリングを可能とし、年間合計約二千人の患者が直接裨益します。

日本政府は、ボスニア・ヘルツェゴビナでの紛争直後の1996年から、日本大使館を通じたこのスキームによる支援で、住民の生活向上に直接裨益するプロジェクトの実施を続けており、この27年間で支援した額は約2千万ユーロ(253件)にのぼります。今後とも、国内各地の多くの住民の生活改善に取り組んで参ります。