令和5年度草の根・人間の安全保障無償資金協力 3件の贈与契約署名式実施

令和5年11月2日
 
   


10月31日、杵渕大使は、ドゥヨ・ノビ・トラブニク市長、デリッチ・ルカバツ市長の出席の下、ノビ・トラブニク診療所マジャル・シミッチ所長、ビエリナ市診療所ジュキン所長、ルカバツ市診療所アラプチッチ所長との間で草の根・人間の安全保障無償資金協力「ノビ・トラブニク市診療所救急車整備計画」(61,585ユーロ(約860万円)、「ビエリナ市診療所救急車整備計画」(63,061ユーロ(約880万円)、「ルカバツ市診療所リハビリテーション科機材整備・改修計画」(28.871ユーロ(約400万円)の贈与契約への署名を行いました。
ノビ・トラブニック市診療所及びビエリナ市診療所に対しては今回の支援を通して救急車及び除細動器、心電図、担架等の機材の整備を支援します。供与する救急車は市内外への患者の搬送のために使用される予定で、供与する医療機材によって緊急時の救急車内での心肺蘇生措置やモニタリングを可能とし、年間合計約3500人の患者が直接裨益します。
ルカバツ市診療所においてはリハビリテーション機材の供与及びリハビリテーション施設の改修が計画されています。今回の支援を通して施設のバリアフリー化、機材の刷新による安全かつ効果的なリハビリテーションが可能となります。
日本政府は、ボスニア・ヘルツェゴビナでの内戦終結後の1996年から、日本大使館を通じたこのスキームによる支援で、住民の生活向上に直接裨益するプロジェクトの実施を続けており、この28年間で支援した額は約2千万ユーロ(256件)にのぼります。