令和5年度草の根・人間の安全保障・文化無償資金協力 3件の贈与契約署名式実施

令和6年2月27日
日本政府は本年の草の根・人間の安全保障無償資金協力事業として昨年に署名した5件の案件(注)に加え、「フォイニツァ市診療所救急車整備計画」に50,263ユーロ(約700万円)、「東サラエボ市パレ区診療所救急車整備計画」49,891ユーロ(約700万円)、また草の根・文化無償資金協力事業として「柔道クラブ・ストゥデント柔道器材整備計画」に20,584ユーロ(約300万円)を供与することを決定しました。
 
2月20日には日本大使公邸にて杵渕大使とズカ・フォイニツァ市診療所長、シャラツ・東サラエボ市パレ区診療所長との間でそれぞれ贈与契約に関する署名が行われました。両診療所には今回の支援を通して救急車一台が整備され、地域の緊急搬送のニーズに安全かつ適時適切な対応が可能となる見込みで年間合計約300人の患者が直接裨益します。
 
サラエボの柔道クラブ・ストゥデントについては、杵渕大使と代表メキッチ氏との間で贈与契約に関する署名が行われました。この計画を通して供与される200枚の畳により、安全かつ国際基準に則った環境での練習が可能となり、同クラブの門下生や国内の指導者等約660名が直接裨益します。
 
日本政府は、ボスニア・ヘルツェゴビナでの内戦終結後の1996年から、日本大使館を通じたこのスキームによる支援で、住民の生活向上に直接裨益するプロジェクトの実施を続けており、この28年間で支援した額は約2千万ユーロ(256件)にのぼります。今後とも、国内各地の多くの住民の生活改善に取り組んで参ります。
 
(注):昨年署名した令和6年度の草の根・人間の安全保障事業
  • スタナリ市診療所救急車整備計画
  • ザビドビツィ市診療所救急車整備計画
  • ノビ・トラブニク市診療所救急車整備計画
  • ビエリナ市診療所救急車整備計画
ルカバツ市診療所リハビリテーション科機材整備・改修計画