令和6年度草の根・人間の安全保障無償資金協力 3件の贈与契約署名式実施
令和6年11月8日




11月1日、杵渕大使は、草の根・人間の安全保障無償資金協力「ジビニツェ市診療所救急車整備計画」(99,704ユーロ(約1,500万円)、「ガツコ市サボ・ブンビッチ診療所整備計画」(56,856ユーロ(約850万円)、「イェゼロ市ゴミ収集車整備計画」(135,533ユーロ(約2,000万円)の贈与契約への署名を行いました。
ジビニツェ市診療所に対しては今回の支援を通して救急車2台及びストレッチャー等の搭載機材の整備を支援します。供与する救急車は市内外への患者の搬送のために使用される予定で、年間約1,800人の患者に直接裨益します。
ガツコ市サボ・ブンビッチ診療所には救急車及び産婦人科診察台等医療機材の整備を支援します。本支援を通して、救急搬送サービス及び診療所で診察を受ける年間約6,000人の患者に裨益します。
イェゼロ市に対しては、ごみ収集車1台が供与されます。供与するごみ収集車は、同市民約1,150人が排出するごみの適時適切な収集を可能とすることに加え、市内の環境整備向上を通して、エコツーリズムを目的とした観光客誘致にも貢献することが期待されます。
日本政府は、ボスニア・ヘルツェゴビナでの内戦終結後の1996年から、日本大使館を通じたこのスキームによる支援で、民族や地域を分け隔てること無く全国に渡り住民の生活向上に直接裨益する様なプロジェクトの実施を続けており、草の根人間の安全保障無償資金協力だけでも28年間で支援した額は約2千万ユーロ(258件)にのぼります。