大使挨拶(2023年1月)

令和5年1月10日

御挨拶
 



新年あけましておめでとうございます。
 
このたび、在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国特命全権大使を拝命し、昨年12月に当地に着任いたしました。
 
我が国は、ボスニア・ヘルツェゴビナのデイトン合意署名以降、和平履行評議会運営委員会(PIC・SB)の一員として同国の平和構築に対し積極的な貢献を行って
まいりました。
 
26年前、デイトン合意直後にカール・ビルト上級代表(当時)のイニシアティブによって開催されたPIC会合に出席するためサラエボを訪問する機会がありました。当時の厳しい状況は今でも記憶に残っております。今回大使として再び当国を訪れたわけですが、復興が進み、人々が生き生きと生活している姿を見ることができ、非常に感慨深いものがあります。同時に、歴史を背負った様々な課題が山積している現状を目の前にして、国際社会と協力しつつ我が国として何が可能なのかよく
考えて参りたいと思います。
 
我が国とボスニア・ヘルツェゴビナは地理的には遠く離れていますが、友好の絆は強く結ばれており、2021年には両国は外交関係樹立25周年を迎えました。引き続き同国のEU加盟を目指した取り組みを支えるべく、「西バルカン協力イニシアティブ」の下、開発・発展に対する支援を実施するとともに、経済、文化、スポーツ、観光など幅広い分野での交流を深め、二国間関係のさらなる発展に尽力する決意です。
 
 
皆様のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。


 
令和5年1月10日
在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館
特命全権大使
杵渕 正巳