大使挨拶(2024年1月)

令和6年1月10日
大使挨拶

御挨拶
 
 


2024年の年頭に当たりご挨拶申し上げます。
日本では新年早々に大地震に見舞われ、羽田空港での航空機事故が発生するなど、波乱の幕開けとなりました。お亡くなりになられた方々の、ご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々に心よりお見舞いを申しあげます。
 
世界ではウクライナ、ガザを始め様々な紛争が続き、国際政治経済情勢も流動化が進んでおり、ボスニア・ヘルツェゴビナにおいても、克服すべき課題が山積みの状況で新年を迎えることになりましたが、今年が皆様にとり良い年となりますようお祈り申し上げます。
 
私が当地に着任して早1年が過ぎました。昨年はコロナによる行動制限もほぼ解除され、様々な行事が行えたことはたいへん喜ばしいことでした。2月の天皇誕生日レセプションには数多くの閣僚を始め多数のゲストにご出席いただき、盛大に日本のナショナルデーを祝うことができ、感謝しております。
年間を通して、日本映画祭、日本人形展示会などの文化紹介行事、日本留学経験者や日本語学習者の懇親会などの交流行事を実施して参りましたが、そのような機会に様々なボスニアの方々お会いすることができうれしく存じました。
また、様々な草の根プロジェクトを通じて、各地の自治体やクリニック、学校、スポーツクラブなどに援助を行ったり、国境警備隊には車両を寄贈するなど、小規模ながら直接国民の皆様が裨益できるような活動を進めて参りました。
 
我が国とボスニア・ヘルツェゴビナは地理的には遠く離れていますが、友好の絆は強く結ばれていると確信しております。同志国と共に、和平協定に基づいた当国の政治経済上の課題への対応に尽力し、「西バルカン協力イニシアティブ」の下、EU加盟を目指した取り組みを支援して参りたいと思います。また、草の根支援、経済、文化、スポーツ、観光など幅広い分野での人的交流を深め、二国間関係のさらなる発展に尽力して参ります。
 
本年も引き続きご支援、ご協力を宜しくお願いいたします。


 
令和6年1月10日
在ボスニア・ヘルツェゴビナ日本国大使館
特命全権大使
杵渕 正巳